MotoJPチューニング
愛車に乗っていて、こんなことを感じたことはありませんか?
昔乗っていたバイクと比べて、アクセルを開けた瞬間に違和感を感じる。コーナーの立ち上がりで、恐る恐るアクセルを開けている気がする。そして、アクセルを戻したときには、強いエンジンブレーキが掛かって減速が不自然に感じる――。
「久しぶりにバイクに乗ったけど、昔のバイクとちょっと違うな…」「もしかして自分の乗り方が悪いのかも…」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし実はそれ、FI(インジェクション)車特有の電子制御によって生じている可能性があります。
実際に多くのベテランライダーが感じているこの “違和感” は、バイクを安全に制御するための電子制御システムが、ほんの少しだけ ライダーの感覚とのズレ を生んでいるからです。
FI化が進むバイクと、失われつつある“操る楽しさ”
現在、多くのバイクには電子制御式燃料噴射システム(FI:Fuel Injection)が搭載されています。これは世界的な排ガス規制への対応として進められた技術ですが、かつてのキャブレター車が持っていた
「バイクを自分の手で操る感覚」が少しずつ失われてきています。
バイクの最大の魅力――それは、思い通りに操る “生きたフィーリング(一体感)” です。
キャブレター車は、冬にエンジンがかかりにくい、山を登ると調子が崩れるなど、繊細な面もありましたが、ライダーの感覚がそのままエンジンに伝わる、いわば「機械との対話」を楽しむことができました。一方でFI車では、エンジンコントロールユニット(ECU)が制御を行うため、走行環境に合わせた補正機能がありながらも、ライダーの意図とは異なる反応を感じることがあります。
電子制御によって安全性や利便性は高まった一方、本当の意味での “操る楽しさ”や“一体感” が薄れてしまったのも事実です。
FI車特有のクセと制御の限界
最近のFI車には次のような特有のクセがあります。
・巡行中の ギクシャク、バタツキ感
・アクセルの開け閉めによる ドンツキ感
・発進は力なく開け足すと 唐突に出るパワー
・排気量なりの トルクを感じにくい
・必要以上に効く エンジンブレーキ
さらに、最新のスポーツモデルではECUの制御が強すぎて 本来のエンジン性能を十分に発揮できていない こともあります。(電子スロットル車では、加速中にスロットルが自動的に戻され、出力が制限される場合もあります。)
これらは 各国の排ガス・騒音規制を満たすためにメーカーが設定した制御の副作用 とも言えます。つまり、安全性と環境性能を優先するあまり、「操る楽しさ」や「一体感」が犠牲になっているのです。
電子制御がもたらした“進化”と“新しい安心”
一方で、FIによる電子制御には確かな進化と恩恵があります。パワーデリバリーコントロール(PWR)やトラクションコントロールシステム(TCS)は、ライダーを危険から守りつつ、最適なパワーを引き出す仕組みです。
200馬力を超えるスーパースポーツモデルも、電子制御の進化があってこそ安全に走らせることが可能になりました。また、クイックシフター(QS)やクルーズコントロール(CC)などの快適装備、そしてABSなどの安全機能により、今では「安全で快適な」ライディングが可能になっています。
愛車をもっと乗りやすく
インジェクションチューニングは、FI車の電子制御の恩恵を保ちつつ、ライダーの感覚に素直に応えるエンジンフィールを取り戻すための技術です。
「もっと乗りやすく、もっと思い通りに走らせたい」――そんな想いを形にするのが、MotoJPのインジェクションチューニング(=MotoJPチューニング)です。
電子制御がもたらす安全性を損なうことなく、バイク本来のポテンシャルを安全かつ的確に引き出します。
MotoJPは、インジェクションチューニングを通じて、すべてのライダーに“操る喜び”をもう一度感じていただけるよう取り組んでいます。
公道仕様(車検対応)からレース仕様まで、あなたのバイクに合わせた最適なチューニングメニューをご用意。
各種ロードレース選手権に参戦中・参戦予定のクローズドコース専用車両にも対応しています。お気軽にご相談ください。
①MotoJPチューニング【ECUチューニング】
<¥55,000 ~ [税込]>※車種により異なります
<¥55,000 ~ [税込]>※車種により異なります
ECUのエンジン制御データを適切に調整(チューニング)することで、
FI車特有のネガティブな特性を 車検対応範囲内で できる限り 改善 します。
MotoJPのECUチューニングは、FIシステムを適切に制御しつつ出力制限をむやみに変更せず、
FI車特有の不満点を改善することに専念します。
自社開発の独自マップを使用し、
バイク本来の乗り味と性能 を最大限に引き出しております。
MotoJPチューニングでは、目的に応じてさまざまな項目を調整します。
代表的なチューニング項目は下記の通りですが、対応可能な内容や効果は
車種・年式・用途(街乗り・サーキット走行など)によって異なります。
詳細はお問い合わせください。
①料金は
車種・年式
などによって異なります。また、
対応車種以外は施工できませんので、
MotoJPチューニング【ECUチューニング】対象車種
をご確認ください。
燃料マップ 調整 (MotoJPオリジナルマップ適用)
過去にシャーシダイナモ上で製作した実績データ(MotoJPオリジナルマップ)を活用し、燃料噴射量を 車検対応範囲内で 調整します。
近年の車両は排ガス規制の影響で従来よりトルク不足を感じやすくなっています。そのため、燃料噴射量の調整は特に効果的です。また、マフラーやエアフィルターなど吸排気パーツを変更した場合、吸気と燃料噴射のバランスが崩れやすく、適切な調整が重要です。これはキャブレター車で行うキャブセッティングと同じ役割を果たします。
吸排気パーツに合わせて適切に調整することで、トルクの向上や乗りやすさの改善など、さまざまな効果が期待できます。
車種によっては、アフターファイア調整と併用することで、マフラー出口付近のアフターファイアを抑えられる場合があります。
※より正確な燃料噴射量の調整をご希望の場合は、追加オプションの燃料マップ製作サービス(独立燃調)※車両お預かりが必要です※をご相談ください。

点火マップ 調整
エンジンの燃焼効率を高めるため、エンジン回転数やスロットルポジション、ギアポジションなど、さまざまな条件に応じて点火時期を適切に調整します(遅角または進角)。
※エンジン保護の観点から、大きな調整は行っておりません。
特定の条件下(加速時や巡行時など)では、トルク向上や燃費改善、エンジン振動の軽減 といった効果が期待できます。
セカンダリーインジェクターバランス 調整
燃料噴射装置(インジェクター)がプライマリーとセカンダリーに分かれている車両では、噴射の割合を適切に調整します。
この調整により、エンジン高回転域での 燃焼効率向上 が期待できます。
セカンダリースロットル開度マップ 調整
アクセルグリップの操作に対するセカンダリースロットルバルブの開度(スロットルレスポンス)を、よりマイルドまたはアグレッシブに調整します。
モードごとにスロットルレスポンスが異なる車両の場合は、それぞれのモードごとに調整が可能です。
加速時やブリッピング時にスロットルレスポンスが 鋭く、あるいは 鈍く感じる 場合や、アクセルグリップが全開でもエンジン回転数が上がると
セカンダリースロットルバルブが閉じてしまう 場合に効果的です。
電子スロットル開度マップ 調整
アクセルグリップの操作に対する電子スロットルバルブの開度(スロットルレスポンス)を、よりマイルドまたはアグレッシブな方向へ調整します。
モードごとにスロットルレスポンスが異なる車両は、それぞれのモードごとに調整が可能です。
加速時やブリッピング時にスロットルレスポンスが 鋭く、あるいは 鈍く感じる 場合や、アクセルグリップが全開でもエンジン回転数が上がると
電子スロットルバルブが閉じてしまう場合に効果的です。
ラジエーター冷却ファン温度 変更
ラジエーター冷却用電動ファンの作動開始・停止水温の閾値を調整します。
低速走行時や停車時など、特定の状況で 水温の冷却を早める効果 があります。
※電気系統保護のため、大きな変更は行っておりません。
アクセルオフ時の燃料カット 調整
走行中にアクセルグリップを全閉にした際、燃料噴射装置からの燃料供給が遮断される条件(ギアポジションやエンジン回転数など)を調整します。
主に低いギアや高回転域で発生しやすい ドンツキ や 過剰なエンジンブレーキを軽減する効果 があります。
※燃料消費効率を考慮し、適切なバランスで調整します。
吸気デバイス 調整
吸気デバイスの作動条件(ギアポジションやエンジン回転数など)を調整します。
適切な調整により、低回転域からの加速時に トルクを向上させる効果 が期待できます。
モードリセット 無効化
電源再投入後も、最後に使用したモードがリセットされずに そのまま維持されます。
クイックシフター有効回転数 変更
クイックシフターが作動するエンジン回転数の条件を より低い回転数 に変更します。
クルーズコントロール 調整
クルーズコントロールが作動する条件(車速やギアポジションなど)を より幅広く使えるように 調整します。
スピードリミッター 解除
サーキット走行時に問題となる、メーカー自主規制による スピードリミッター を解除します。
上記に代表的なチューニング項目をご紹介しますが、実施可能なチューニング項目は車種・年式・用途(街乗り、サーキット走行など)によって異なります。 また、同じチューニング項目でも車種や年式により、内容や効果も異なりますので、詳細は車種別サービスメニューをご確認ください。
②オプション【スプロケット丁数 / タイヤ周長 調整】
<①MotoJPチューニング料金 + ¥5,500 [税込]PRICE DOWN>
<①MotoJPチューニング料金 + ¥5,500 [税込]PRICE DOWN>
近年の車両は電子制御化が進んでいるため、スプロケット丁数やタイヤ周長など減速比を変更すると、メーターのギア表示やクイックシフター、トラクションコントロール、エンジンブレーキ制御などが
正常に作動しなくなる場合があります。
こうした場合でも、ECUを改造内容に合わせて適切に調整することで、各機能を正常に動作させること が可能です。
※スプロケット丁数・タイヤ周長の調整のみを単独でご利用いただくことはできませんので、ご了承ください。
※対応車種は一部のみとなります。詳しくは車種別サービスメニューをご確認ください。
タイヤ外径 変更
あらかじめECUに設定されているタイヤ外径の値を変更します。実際のタイヤ外径やスプロケット丁数が異なる場合、電子制御(トラクションコントロールなど)の作動に影響が出ることがあります。
ECUの設定値を実際のタイヤ外径に合わせることで、電子制御の誤作動リスクを低減 できます。
スプロケット丁数 変更
あらかじめECUに設定されているスプロケット丁数などの値を変更します。実際のタイヤ外径やスプロケット丁数が異なる場合、電子制御(トラクションコントロールなど)の作動に影響することがあります。
ECUに設定されているスプロケット丁数を実際の数値に合わせることで、電子制御の誤作動リスクを低減 できます。
③オプション【燃料マップ製作サービス(独立燃調)】
<①MotoJPチューニング料金 + ¥88,000 ~ [税込]>※車種により異なります
<①MotoJPチューニング料金 + ¥88,000 ~ [税込]>※車種により異なります
通常の基本メニューでも過去データを使って燃料噴射量の調整を行いますが、このメニューでは
シャーシダイナモを使用して 燃料マップ を製作します。
※一部車種のみ受付しております。詳細は
こちら
をご参照ください。
燃料マップ製作サービス (独立燃調)
シャーシダイナモを使った燃料マップの製作は、自動車などでも使われるCAN通信に対応した高性能データロガー
を用いて行います。高性能データロガーにより、100Hz(1秒間に100回)以上の高いサンプリングレートで遅延の少ないデータ収集が可能です。
また、MotoJPのシャーシダイナモは高性能な転がり抵抗や
走行風のシミュレーションを行えるため、実走行に近いデータ収集が可能です。
最新式シャーシダイナモと高性能データロガーの組み合わせにより、
車体や吸排気パーツの個体差はもちろん、高速走行を想定した高精度な燃料マップの製作が実現します。

④オプション【クローズドコース専用オプション】
<①MotoJPチューニング料金 + ¥22,000 ~ [税込]>
<①MotoJPチューニング料金 + ¥22,000 ~ [税込]>
こちらのオプションはクローズドコース専用車両(※公道走行不可※)が対象です。
有効な自動車検査証(ナンバープレート等)がある車両は受付できませんのでご了承ください。
※ナンバープレート付きの車両をレースやスポーツ走行で利用されている場合でも、受付はできませんのでご了承ください。
各種ロードレース選手権に参戦中・検討中の方や、スポーツ走行専用の方には、通常のチューニングメニューに加え、
サーキット走行(レース、スポーツ走行)に特化した調整
が可能です。
ご相談内容によっては、
MotoJPチューニングの受付ができない場合もございます
ので、予めご了承ください。また、オプション料金は
ご相談内容によって変動します
ので、まずはご相談ください。
下記にクローズドコース専用メニューの代表的なチューニング項目をご紹介しますが、
実施可能なチューニング項目は車種・年式等によって異なります。
クイックシフター<UP側> 調整
クイックシフター(シフトアップ時)の 点火カット時間や感度 などを調整します。
※トランスミッション保護や誤作動防止のため、大きな調整は行っておりません。
クイックシフター<DOWN側> 調整
クイックシフター(シフトダウン時)の ブリップ率や感度 などを調整します。
※トランスミッション保護や誤作動防止のため、大きな調整は行っておりません。
クイックシフター<逆シフト> 対応
シフトロッドを逆シフトに変更した際に、クイックシフターが使えなくなる問題 を解消します。
レブリミッター 変更
レブリミット制御(点火カット/燃料カット)が作動する エンジン回転数の上限 を調整します。
※エンジン保護のため、レブリミットの引き上げは行っておりません。
トラクションコントロールモードリセット 無効化
トラクションコントロールモードをOFFにして電源を切っても、再投入時に モードが初期値に戻らないように設定できます。
各種FIエラー・コード 無効化
競技専用車両の製作時に発生する 各種FIエラーコード の表示を無効化します。
一部の項目につきましては、適切な知識やライディングスキルを有したプロライダー・プロレースチームからのご依頼(要レース契約)のみ受付しております。
